船の維持費(パート2)
- 2019.08.25
- マイボート
- サラリーマン船長, シーサウンド, ジギング, スーパーライトジギング, タイラバ, ティップラン, プレジャーボート, マイボート, メンテ, 山口県, 維持費, 船維持費, 萩沖, 釣り
④船の維持費について
船を買うと高確率で聞かれることがある。それは維持費についてだ。マイボートを夢見ている人や購入を検討しているが中々購入に踏み切れない人は、恐らくこの維持費が気になるからではないだろうか。今回は、その維持費について自分の調べた範囲で説明する。
パート1はこちら↓
・船の係留について
船を購入した場合、必ず必要になるのが船の置き場(係留場)、車で言う駐車場である。車の場合、自分の家に置く場合や、駐車場を月○○円で借りて置かせてもらう。これと同じで、船の場合はマリーナや漁港等に係留場を提供してもらう事で船を係留することができる。また、この係留する費用(係留費)が船の維持費において恐らく最も大きいウエイトを占める事になると思う。
それでは気になる係留費について説明する。係留費は都会、地方でかなり差があり、また、マリーナに係留するか漁港に係留するかでも大きく異なる。今回は、一般的なマリーナ及び漁港に係留する場合を例に説明する。
・マリーナの係留費
マリーナの場合、自分の保有する26ftで調べた結果、都会と地方で10万~60万と大きな開きがあった。まずは、自分の候補のマリーナの係留費を調べてほしい。
船の係留には、陸に揚げて保管する陸上係留と海に浮かべて保管する海上係留があり、それぞれ係留費も異なる。陸上係留に比べ海上係留の方が僅かに高いところが多い。じゃどちらが良いの?となるが、それぞれメリット、デメリットがあるため説明する。
海上係留
海上係留のメリットは自分の好きな時に船を出せることである。常に船を海に浮かべているため何も制限がない。これは大きなアドバンテージである。
一方でデメリットとしては、常に海に浮かべている為、船底に海草や貝が付きやすく汚れやすい。汚れてくると速度が出なくなり燃費も悪くなる。また最悪の場合、貝が船を食べてしまい穴が空くことがあるらしい。その為、年に1~2回、陸上に上げて船底の洗浄、そして塗装を行う必要がある。船底塗装の費用としては、業者に頼むと高額であるため自分で行う人が多く、自分でやれば1~2万で塗料、道具が揃う。船を陸に上げることを上架(下ろすことを下架)というが、これに費用が発生し、一度の上下架でおよそ0.5~3万かかる。その他、電飾を防ぐアノードの交換、オイル交換等あるが、こちらについてはパート3で説明する。
陸上係留
陸上係留のメリットは船の腐食を極力抑える事ができる。海草や貝が付着しない為、船底の塗装頻度やアノード等の交換頻度が海上係留よりも少なくなるため、メンテナンス費を削減できる。また、気になることがあればいつでもメンテナンス可能である。その他としては、台風が来たときも波による沈没等を防ぐことが出来、安心である。
一方でデメリットとしては、船を出したい時は船を海上に下架する必要がある。マリーナの場合、連絡しておけば前日には下架してくれる。この上下架には1往復1000円~1万円の費用が発生する。陸上係留は海上係留よりも安いが、年間の上下架回数によっては海上係留の方がお得になる。その他としては、陸上係留する場合は、船を置く用の架台を作製する必要があり、この費用として約10~20万ほどかかる。
・漁港の係留費用
漁港に係留したい場合、知り合い等の紹介があるとスムーズに進む。また、準漁協組合に入る必要がある所が多いと思う(各漁港に確認が必要)。
準漁協組合に入ることができれば、年間数万円から係留できる可能性が高く、係留費用面において大きなメリットがある(準組合費は別途必要)。また、漁師さんと交流出来る事から、その日のお勧めの漁場を教えてもらえるかもしれない。
一方でデメリットとしては、台風が来る場合など全て自分で対処する必要がある為、時間に融通が効かないサラリーマンには少し厳しいかもしれない。また、漁協に入ると漁協の行事、イベント、何かしらの当番等が廻ってくる可能性がある。断る権利もあると思うが、漁師さんとの間に溝ができては、後々大変になってくるだろう。つまり、そういうご近所さん付き合いが余り得意ではない方はマリーナの方が無難かもしれない。
以上、マリーナ及び漁港に係留する場合のメリット、デメリットを簡単に説明した。
私の場合は、初めてのマイボートである事から、色々面倒を見てくれるマリーナが良いと考えている。また、船がドライブ船であり、海上での係留に少し不安があるので陸上係留でまずは様子を見るべきか。年間の出船予定回数では海上係留が断然お得であるが、船の腐食や、それによって生じ得るメンテナンス費を考慮すると陸上係留が吉か非常に迷うところある。。。
細かいメンテナンス等についてはパート3で説明する。
https://seasound.kagoyacloud.com/wp-admin/post.php?post=441&action=edit
-
前の記事
三重県 非日常の癒し空間 2019.08.25
-
次の記事
たまにはお洒落なカフェで 2019.08.25
[…] 船の維持費(パート2) […]
[…] 船の維持費(パート2) […]